2月28日午前に発覚した今回の障害は復旧に1日以上要し、その間の情報発信はホームページ上で行うだけで、早急に会見を開き、対応などを説明する機会を設けなかった。昨年9月に発覚したNTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を使った銀行口座の不正利用問題では、みずほ銀でも過去に不正出金が発生していたが、週刊誌がその事実を指摘するまで公表を控えていた。問題への対応は後手に回っており、体制の抜本的な見直しが求められている。
システムとか人の問題ではないな。根本的な部分が腐ってるから、何をやってもダメ。顧客ではなく中の人間関係が前身である第一勧業、富士、日本興業でバラバラにやって、一体感がない事が根本原因。
3月3日追記
冷泉彰彦のプリンストン通信で冷泉彰彦さんが核心をついたレポートを掲載しています。日本経済の恥部が露呈した、みずほ銀行システム障害の「終った感」というタイトルで、(以下引用)
”私は密かに一つのことを恐れているのです。それは、この銀行の基幹システムは「まだ統合されていない」という可能性です。要するに、1つのマシン、1つのアプリに統合、つまり本当の意味での統合をすればいいのですが、「できない」ということでズルズル来たわけです。私の恐れているのは、2年前に完成したという「統合システムの更新」というのは、依然として本当の意味の統合ではなく、例えば、
「元のA行の支店からのMという取引の場合は特別に夜間処理でQデータベースを見に行くようにしていたのを、リアルタイムで見に行くようにして、そこで問題があればエラーではじくようにした」
といった対策を隅々までやったとか、そういう話ではないかという可能性です。そうなれば、確かにバグを潰してカットオーバすれば、当初は動くかもしれませんが、しょせん全体は過剰に複雑で不安定なままというわけです。
これでは駄目なのです。
「元がA銀行だろうがB銀行だろうが、Mという取引の場合は新銀行の統一されたDBでリアルタイムに処理する。例外はなし。DBには全てがコンバートされて格納済み」
こうしなくてはいけません。SMBCやMUFJだって、100%できているとは思えませんが、少なくともかなり「まし」なことが出来ているわけで、みずほの場合は非常に心配です。”
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